2013年11月08日

TeX で作る PDF ファイルに FONT を埋め込むのに苦労する

§3.2 までやっとたどり着き,ここは「関数のグラフ」に関することを書くことになった.つまり,高校の微積の初等的な内容に戻る.増減表 の書き方などを書いていると,なんだか飽きてきて,筆(キーパンチ)が進まなくなってしまった.

もっと工夫した書き方ができないかな,などと思っているうちに,書きかけの原稿を読みながら,TeX の勉強をすると,よいアイデアが出るかな,などと虫のよいことを考えた.TeX で一番難しいのが FONT(書体)である.出版社に問い合わせると,私の本で使った日本語 FONT は明朝:Ryumin-regular とゴシック:FutoGoB101-Bold とのことだった.調べてみると,ゴシック:ゴシックMB101 regular のほうが Ryumin-regular に合いそうなので,そちらに乗り換えた(追加購入).今時の主流は OpenType FONT とのことで,A-OTF-RyuminPr6N-Regular.otf と A-OTF-GothicMB101Pr6N-Reg.otf などを購入した.それにしても高い!!
FONT の埋め込みは『美文書作成入門』で有名な TeX の大御所のサイト で勉強だ.PDF ファイルの作り方は2通りある.TeX の dvipdfmx を用いる方法と Adobe Acrobat Distiller による方法だ.(私の TeX 環境は 角籐版の W32TeX です).dvipdfmx のものは,
rml H A-OTF-RyuminPr6N-Regular.otf
gbm H A-OTF-GothicMB101Pr6N-Reg.otf
・・・
( H は horizontal=横の)と書かれた map ファイルをつくり,オプションで読み込ませる:
dvipdfmx -f ○○○.map
dvipdfmx を実行するのに必要な FONT ファイルが揃っていれば,見事,上の otf ファイルが埋め込まれた PDF ファイルができる.

苦労したのは,Acrobat Distiller の方だ.PDF に埋め込むには dvips 用に
rml RyuminPr6N-Regular-H
gbm GothicMB101Pr6N-Reg-H
・・・
などと略語形で map ファイルをつくり,
dvips u +△△△.map
とすればよいらしい.・・・のだが,全く埋め込まれない.ああでもない,こうでもないと,いろいろやって疲れ果てた後に,Distiller での略語が RyuminPr6N-Reg と GothicMB101Pr6N-Regular となっているのに気がついた.それで,map ファイルを書き換えて,やっと埋め込んだ PDF ファイルができた.

Acrobat Distiller で PDF ファイルを作る際には,ps ファイルを経由する.ps ファイルは GSview というソフトで表示できる.表示すると,日本語がない(空白).ps ファイルを作るのは Ghostscript というソフトだが慣れるまでは大変だ.こちらの解説 を注意深く読んで作業した.何々,otf ファイルの拡張子を取ったファイルに直して,gs\gs9.10\Resource\CIDFont\ に置けと.さらに,gs\gs9.10\Resource\Font\ フォルダーには
/RyuminPr6N-Reg-H /H [/RyuminPr6N-Reg] composefont pop および
/GothicMB101Pr6N-Regular-H /H [/GothicMB101Pr6N-Regular] composefont pop
と書いた拡張子無しの RyuminPr6N-Reg-H および GothicMB101Pr6N-Regular-H という名のファイルを置けと.
置いたぞ,だが,だめだ.いろいろやって疲れ果てた.
gs\gs9.10\Resource\CIDFont\ に置いておいた拡張子を取った FONT ファイルは,実は,フォルダーを作ってその中に入れたのだった.試しに,ダメもとで,フォルダーから出して,CIDFont フォルダーに直接置いてみると,GSview にやっと日本語が表示された.サブフォルダーに入れたのでは駄目だったのだ.

あ〜あ,疲れた.FONT の扱いは フォントに難しい.
だが,§3.2 の書き方のアイデアも浮かんだ.私の今までのやり方によると,微分の 増減表 を書いたすぐ後に,積分や面積の議論ができる.こんなことは誰もやったことないぞ.微分と積分が一体なのが実感できるに違いない.

フォントを埋め込んだ,Acrobat Distiller による PDF ファイル ch_1_otf.pdf です.右クリックして,「文書のプロパティ」を開く.「フォント」欄で全ての FONT が(埋め込みサブセット)になっているのを確認しましょう.
posted by TaD at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 学問 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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