2008年10月14日

葛飾北斎 83才にして 信州 小布施に旅する

 10月初旬,草津温泉白根山上高地―富士山5合目 のルートで 紅葉の旅を満喫した.その途中で信州の小布施町に立ち寄ったが,そこには「北斎館」があった.なんと,江戸後期の浮世絵葛飾北斎 の没年近くの肉筆画も多数収蔵する美術館とのことであった.


 葛飾北斎の人生は波瀾万丈に富み,代表作は 富嶽三十六景 といわれている.それを発表した時,北斎は72才と,すでに‘老年期’に入る年であった.これだけでも凄いのだが,彼を師と仰ぐ北信濃きっての豪商 高井鴻山招きをうけて 小布施の町を遠路遥々訪れたのは,驚くなかれ,83歳のときである.老中水野忠邦が行った天保の改革による風俗取締令や奢侈禁令によって,事実上,絵の刊行は禁止されとにかく自分の納得できる絵を描きたい という一念で、北斎は高齢を押して小布施へ旅立ったのだった.しかも一度だけではない.その後3回も小布施を訪れている.絵を描くために.

 それらの絵は北斎館に収蔵されたり,岩松院の畳21畳の天井画として保存されている.天井画は最後に訪れたときの89歳の作品である.

 年老いてなお失われない北斎の情熱と意欲.“凄い”の一言です.このエネルギーをどうやって持続したのか.自分の人生を振り返ってみると,今更ながら,この疑問が自分自身にこだましてくる.・・・

 1)面白いと思ったら,即実行.―― 好奇心を失わない.
 2)もっとよい方法を考える.―― 工夫を怠らない.
 3)本気でやり始めたら,最後まで.―― 途中で投げ出さない.←追加
 4)満足したら,それで終わり.―― さらに上を目指す.←追加
 5)毎日 手を動かす.―― 基本をなおざりにしない.
 6)毎日 体を動かす.―― 健康に気をつける.
 7)・・・


P.S. 旅行の途中で今年度のノーベル物理学賞の発表があり,南部陽一郎先生と彼の理論(自発的対称性の破れ)を CP対称性の破れに応用した小林・益川氏の3日本人が受賞した.おめでとうございます.大学院に入って,南部先生のことを知ったときは既に雲の上の人でした.当時,“南部先生にノーベル賞を”という推薦文が廻ってきて,そうだろうなあ と署名したことを懐かしく思い出します.

清き one crick please (^^;) メモ of『なっとくの微積・解析』に一票
posted by TaD at 13:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
ご無沙汰しております。
サイト間違えたかと思いました。(笑)
紅葉はいかがでしたか??
信州の小布施といえば栗落雁。好きです〜。(食い気)
情熱と意欲・・・。
継続させるのが、大変ですね。
Posted by さちこ at 2008年10月14日 21:47
久しぶりです.
信濃の紅葉は,紅葉(もみじ)よりもっと紅い ナナカマド http://www.tabinet-jp.com/erea/18sigakogen.htm ですね.ベテランのバスガイドさんが,これほど鮮やかな紅葉は始めてです と言ってました.ラッキー.

>情熱と意欲・・・。
>継続させるのが、大変ですね。
死ぬまで,生きてる実感を貪欲に追い求め続けるのかな.
Posted by TaD at 2008年10月15日 15:21
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。